ネコ人間の時代 ①

 

50年も昔

東京のある中学で英語の教育実習をしたことがあります。

 

記憶に残る場面があります。

 

≪ Where is he (she) ? ≫に対して

≪ She is in (on, under,by ) the ○○.≫と答える練習です。

 

私は【おやゆび姫】の絵本を持参していました。

おやゆび姫が

大きな赤い花の中にいる挿絵をクラスに見せます。

 

嬉しそうに瞳をキラキラさせて女の子が答えました。

≪ She is in the flower. ≫

 

私はクラス中の生徒一人一人に場面を変えて

同じQ&Aのチャンスをあげたいなぁと思いましたが

それは出来ない相談でした。

 

私のイメージの中だけで授業が展開します。

こんなふうに・・・

 

≪ Where is the frog ? ≫

≪ He is under the flower. ≫

 

≪ Where is the flower? ≫

≪It is by the tree. ≫

学校の教師になると

私と縁のあった生徒すべてに

同じチャンスを与えられないんだと気づきました。

大きな集団の持つマイナス面です。

その頃

私は数人の中学生のグループに英語のレッスンをしていました。

イメージが湧くままに工夫をしながら

生徒と一緒に授業を作り上げていく楽しさを味わっていました。

なので

ふたつの授業形態を比べることができたわけです。

 

そして気づきました。

私は、ネコ人間タイプなのだと。

しかも

働きもののネコだと。

 

≪ネコって、怠け者の代名詞みたいなのに

働きものもいるんですか?≫

 

いえいえ、本物のネコじゃなくて

ネコの特徴を持つ人間をネコ型と

イヌの特徴を持つ人間をイヌ型と考えてください。

ネコという言葉からどんなイメージが湧きますか。

 

怠惰で安楽を求め

孤独と自由を好み

気位が高い

 

イヌという言葉はどうでしょう。

 

勤勉

忠実

献身

群れを作って触れあいを楽しむ

 

ここでふと≪私はネコかな?それともイヌかな?≫と

思った方もいることでしょう。

 

現実はそんな単純に割り切れるものではありませんよね。

 

≪勤勉だけど、自由は欲しいよな≫

≪怠け者だけど、ここ一番という時には努力するよな≫

≪触れ合いも好きだけど、時には一人になりたいよね≫

 

このように感じる方は多いのではないでしょうか。

その通りなんです。

 

ネコの要素と犬の要素が混じり合っているからです。

 

そこで次のように分類しました。

 

働きもののネコ       怠けもののイヌ

典型的ネコ          典型的イヌ

 

一昔前の日本企業は

イヌ型を優先して採用していました。

会社に対する忠誠心が強く、勤勉だからです。

 

その中で、ネコ型も所得を得るために

本音を隠して働いてきました。

ネコ丸出しにすると放り出されてしまいますから。

 

ネコは生きていくためにイヌのふりをしたのです。

ネコにとっては辛い時代でした。

 

現在は

グローバル化が進み、消費者のニーズは多様化しました。

商品開発には独創性や発想の豊かさが求められる時代です。

スティーブ・ジョブスはまさにネコ型ですね。

 

これからは

典型的なイヌはまだしも

怠けもののイヌには、針のむしろの時代かも知れませんね。

 

企業が成果主義を採りだしているところを見ると

ネコ人間の時代はすでに始まっているようです。

付記

 

参考図書

【ネコ人間の時代】 井原哲夫著

 

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