≪まだ大丈夫≫と思う脳の危険なメカニズム

 

正常性バイアスという言葉がテレビから流れてきました。

 

何となくは知っていましたが

詳しい知識はありませんでしたので思わず画面に見入ってしまいました。

 

今回の鬼怒川の決壊で多くの人々が逃げ遅れた事実。

4000人以上が救助されたとのこと。

 

≪逃げろ! 直ちに身を守る行動をとれ!≫を意味する大雨特別警報が出ていたにもかかわらず

これほど多くの人々が逃げようとしなかった、その背景には一体なにがあるのでしょうか。

 

救助された人々がそれぞれ語った言葉のなかにその真実が見え隠れしています。

 

≪過去の台風で大きいのが来てもこんなことは一切なかった。

自分のところだけは大丈夫と思っていた≫

 

≪テレビで避難指示が出ていたのは知っていた。

でも、まだ大丈夫だろうと思っていた≫

 

≪60年前にも氾濫したけれど、ここは大丈夫だった。

だから今回も大丈夫だと思った≫

 

普段はきちんと行動できる人たちが

非常事態に遭遇して、なぜ逃げるチャンスを逃したのでしょう。

人間の脳のメカニズムがそのようにできているからだとか。

正常性バイアスという脳のメカニズム。

人間には心の平安を保つ働きが備わっているそうです。

それを正常性バイアスと呼びます。

だから、日常生活で問題に直面しても対応できるのですね。

 

ところが、大災害のような未経験の事態に直面すると

この働きが過剰反応をおこし、脳が処理できなくなるのです。

 

あり得ない事態を≪正常の範囲だ≫と自動的に認識するのだとか。

≪逃げるべき状態≫なのに≪正常の範囲だ≫と・・・

 

もともと備わっていた安全装置が

度を越すと命の危険を招いてしまうことになるわけですね。

 

人生経験を積んだ大人はほとんど正常性バイアスを持っています。

ところが経験の浅い子どもは持っていないそうです。

その好例が東日本大震災のときの≪釜石の奇跡≫に見られます。

実に、小中学生の生存率は99.8%。

かれらは普段から防災訓練を繰り返していました。

疑似体験を信じていたので

地震直後にただちに命を守る行動をとることができたのです。

 

逃げる子どもたちを見て、呆然としていた大人たちにも

本来のスイッチが入り、後について逃げられたのだとか。

 

人はなぜ逃げないのでしょうか?

≪安全であると思いたい≫という本能があるのだそうです。

≪大丈夫≫と思えば、なにもしなくてもいい。

危ないという感覚が自分のものでなく他人事なのですね。

危機が起こるとは考えたくないようです。

 

ここまで書いてきて、ふと思いました。

正常性バイアスは健康にも当てはまると。

 

身体の異常を感じすぐに対処法を考えて行動する人はさて置いて

いつまでも放置する人には

≪まだ大丈夫≫という正常性バイアスが働いているのでしょう。

 

≪私は大丈夫≫と思えば、病院に行ったり、検査を受けたり

面倒なことはしなくてもいいわけですから・・・

 

釜石の子どもたちを見習って

普段から意識のセンサーをみがいておく努力が必要ですね。

 

つまり健康も未病のうちに対処することが肝心です。

【かいゆ】は強力な助っ人になれますよ、きっと。

 

専門家が正常性バイアスを

≪幻の土のうを積む≫といみじくも表現していました。

何の行動も起こさずに幻の土のうをどんなに高く積んでも

あなたの命を守ることはできないと意識してください。

 

未病のうちに対処したい方は

【リュミエール】にご遠慮なくご相談くださいませ。

047-363-3318

katsuko@tc4.so-net.ne.jp

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