人を責めず環境を責める

暖かくなってきました。

お子さんの数が多いご家庭では、衣類の管理に悩んでいませんか?

≪またぁ、脱ぎっぱなしにして~、ちゃんと畳みなさいよ≫

≪だって、めんどくさいんだもの≫

≪お母さ~ん、靴下が片方しかないよ~≫

≪引き出しにしまう時、畳まないで入れたからでしょ?≫

こんな会話はどこのご家庭でもあることでしょう。

 

あるご家庭の片づけ大作戦のお話を、テレビで紹介していました。

≪助けて、きわめびと≫の番組でした。

子ども4人の6人家族。

まさに先ほどの会話が繰り返される毎日。

両親は何とかしようと次々と収納グッズを増やします。

収納するためのグッズに占領されて、部屋の中は足の踏み場もないほどに。

 

両親の正直な心の声はこうです。

≪親がこれだけ準備してあげているのに、どうして言うことを聞けないの?≫

一方、子どもたちは反発の声こそ上げませんが

≪片づけない≫という態度で心の声を表現しています。

 

きわめびとの採った行動は両親を、ある保育園に連れて行くことでした。

そこで目にしたのは、わが子たちよりも小さい子どもたちが

いそいそと片づけを楽しんでいる光景でした。

生活の動線に沿って収納場所が決められていて

子どもたちは自然な流れで収納できてしまうのでした。

≪収納場所を増やすことで気持ちが一杯でした。だから

動線まで考えたこともありませんでした≫とはお母さんの言葉。

 

きわめびとの次の決め手はこのセリフ。

≪子どものアイデアが子どもを動かす≫

これを実践するには、子どもに掛ける言葉を変える必要があります。

≪どうして片付かないの?≫から≪どうしたら片付くかな?≫へと。

 

つまり子どもと一緒に環境を見直すことから始めるのです。

片付けの環境とは≪動線≫と≪ルール≫のこと。

まず現状把握に取りかかります。

家の見取り図に個人別に色分けシールを貼って

どこに自分の持ち物があるかを表示してもらいます。

すると本人もびっくりするくらい

あちこちの部屋に散らばって収納されていることが明らかに。

つまり動線がやたらに長くなって≪面倒くさい≫の原因に。

 

次に、日ごろ感じている収納の不満を書き出してもらいます。

≪衣類の数が多すぎて片付けの意欲がなくなる≫

≪畳まないでハンガー収納にしたい≫

≪扉の開け閉めが面倒だから扉なしがいい≫

子どもなりのアイデアが飛び出してきました。

 

このときに大事なことは≪否定しないこと≫

≪ああしなさい、こうしなさい≫と一方的に言っても

子どもは自分の意見を持っているから反発して当然なのですね。

 

こうして

それまで親だけで決めていたルール作りに、子どもを参加させました。

親にあれこれ指図されずに、自分なりの工夫を生かして

部屋のレイアウトを楽しむ子どもの姿が目の前に。

 

すると、家族のライフスタイルが変化し始めます。

動線の無駄もなくなって、子どもなりに納得したルールのお蔭で

≪片づけなさい!≫ ⇔ ≪だって~≫ の問答がなくなりました。

≪溜まらないうちに片づけないとね≫と言いながら

ハンガー収納をする子どもの姿が印象的でした。

 

一段落した後のお母さんの感想です。

≪片付けができないのは、私が管理できないから

仕事をもっているから、躾けができていないと思っていました。

母親としての自分をずっと責めていました≫

 

お母さんは子どもだけでなく自分も責めていたのですね。

責めるべきは環境(動線とルール)だったのです。

 

 

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