上手に少しづつあきらめることの大切さ

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体力的に少ししんどいなぁと思ったときや

暖簾に腕押しの相手に、真意を伝えることが面倒になったときなど

ふと口に出る言葉が私にはあります。

 

   「ま、いいか」

 「やるだけのことはやったし」

 「なるようになるわ」

 

現実から逃げているわけではなく

努力を放棄しているわけでもなく

そのまま頑張ってしまうと神経系が壊れてしまいそう

そんなバランス感覚が働いてブレーキがかかる・・・

 

自己分析するとこんな感じなのですが

いつのころから身についたのかは定かではありません。

 

ときどき、こんなふうに自分に問いかけることがあります。

「受け身すぎるんじゃない?」

「もっとアグレッシブでもいいんじゃない?」と。

 

心のどこかで自分のバランス感覚に

「それでいいんだよ」とOKを出していないから

そんな思いが頭をもたげるのでしょうか。

 

 

持病の慢性腎炎ゆえに医師から

「ひびの入った花瓶」に例えられた肉体ですが

心もガシャンとやったら粉々になってしまいそう。

 

自己流の防衛システムに守られて

大病することもなく、心を病むこともなく

74才まで生かされてきたという現実は、何を意味するのでしょうか?

 

そして今、その意味の感触が伝わってくる素敵な本に出会いました。

「こんな感じでもいいんだな」と思わせてくれる本。

「人生を半分あきらめて生きる」  諸富 祥彦 著

 

著者によると

冒頭に挙げた私の口癖の言葉は、何かをあきらめる時の言葉だという。

びっくりしました。

「わたし、あきらめている意識はさらさらなかったのに」

「結構、ポジティブ思考だと思っていたのに」

 

あきらめるは

常識ではネガティブ思考だと思われていますよね。

 

好奇心のかたまりで行動派の自分が

まさか、小さなあきらめを重ねながら生きてきたとは

思いもよらなかったのです。

 

著者は

あきらめるという意識をどう取り扱うかで

ポジティブなものになるのだと言っているのでしょう。

 

しかも、あきらめる勇気を持つことで

苦しみが減り、安心感がうまれ、生きやすくなるとも・・・

 

そうだったのか!

虚弱体質の私が74才になっても

けっこう元気で生きていられるのは

小さく上手にあきらめてきたからなのか!

 

 

あなたはこれまでの人生で、どんなことをあきらめてきたでしょうか?

 

心から欲しいと思ったものを、すべてあきらめることなしに

人生を過ごしてきたと言い切れる人は少ないことでしょう。

 

そう言えば、あれも、これも、あきらめてきたような・・・

日常の小さなことから、人生を左右する大きなことまで。

 

「どうしてもあの人と結婚したい」

「どうしてもあの学校、大学に受かりたい」

「どうしてもこの仕事に就きたい」

「どうしても子どもが欲しい」etc

 

 何よりも辛いのは

 表面意識では、あきらめなくてはと思っていても

 潜在意識がOKを出してくれないので

 あきらめきれないときでしょうか。

 

そういう精神状態で心が硬直し、ストップしたまま

何年も過ごす状況になったとしたら

心も身体も疲れ果て、追い込まれてしまうかも。

 

まじめで向上心の強い人にとって

「あきらめないでがんばる」よりも

「あきらめたくないことを、あきらめる」ほうが、辛く苦しいと言います。

 

ただし、誤解を招くといけませんので

生きづらさを感じていない方は、この記事をスルーしてくださいね。

「為せば成る」の心意気で、あきらめずにがんばってください。

 

著者のところに、生きづらさを訴えて相談に訪れる方で

次のようなケースが増えているそうです。

 

「あきらめちゃだめ」

「がんばれ!」

「元気だして」

これらの言葉を耳にすると

何となく気持ちがへこんで、うつっぽくなってしまうと。

言葉が空回りして

その空虚さがばかりが忍び寄ってくる感じだという。

 

 

この生きづらい時代に生きる私たちに必要なのは

「人生を少しづつ、少しづつ、上手にあきらめていく」ための知恵と工夫だという。

 

生きていて思うようにいかない毎日の生活の中で

自然と生まれてくるネガティブ言葉のつぶやきを

お互いに聴きあい、分かち合っていくこと。

「ま、いいか」

「仕方ないよ」

「ダメなら、ダメでいい」

 

「やるだけのことは、やったね」

「今、できることをやっていくだけ」

「あきらめるしか、ないか」

 

こんな言葉をつぶやいたり、仲間とかけ合ったりしていくと

不思議と安心感が生まれるのだとか。

そして、それが生きるエネルギーにつながっていく。

 

やがて、その安心感が支えとなって

人は過酷な現実と向き合うことが

ようやくできるようになっていくのだという。

 

人生に対する「小さなあきらめ」を上手に重ねていく。

無理がないように

無理がないように

過酷な現実を受け入れていく。

そんな工夫が必要だという。

 

 

大切なものをあきらめるのが苦しいのは仕方ないとしても

病気になったり

命を絶ったりすることなく

生きしのいでいくための具体的な方法と生き方を

この本から読みとってくださったら嬉しいです。

 

・・・・・・「人生を半分あきらめて生きる」より・・・・・・・

 

 

 

 

 

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