心の安全基地で休むことを覚える

 

 

そもそも、心に安全基地なんてあるのでしょうか。

 

誰にでも生まれたときから備わっているのですが・・・

赤ちゃんは100%守られる存在なので、常に安全基地の中にいますよね。

ですから

気持ちの赴くままにすべてを表現します。

自分を責めることもありません。

 

しかし

成長し、外界との人間関係が複雑になっていき

相手の言葉や表情に敏感になります。

 

自分の心が傷つくのを恐れるあまり

周囲との調和をとるために

無意識のうちに

自分を隠すための仮面をつけることを覚えるのです。

 

やがて

仮面をつけていることさえも意識しなくなり

どれがほんとうの自分なのかも定かではなくなってきます。

もしかすると

仮面の自分を本当の自分と思いこんでいるかも。

 

 

人生が順風満帆で何の問題も起きない人は少ないでしょうが

仮面をつけたままで最終章までいくのもアリかと思います。

 

しかし

生き死にに関わるほど辛く苦しい事態に直面する人もいることでしょう。

そんなときに

つけるている仮面が耳元でささやき始めるのです。

まるで自分の心がささやいているかのように・・・

 

「こんな自分じゃダメだ」

「もっと頑張らなくては」

「あきらめちゃダメだ」と。

 

ただでさえ苦しいのに

仮面のささやきにコントロールされて

さらに虚しい努力を強いられ

やがて燃え尽きてしまうことに・・・

 

 

そうなる前に、心の安全基地に逃げ込んでほしいのです。

 

そこは、枯れかかったエネルギーの泉が

ふたたび湧き出すのを待つことができる場所。

 

そのドアを開けるカギは、このつぶやき・・・

 「ま、いいか」

 「やるだけのことはやったよ」

 

簡単すぎて、やる気が失せるかも知れませんが

何かのときに試してみてください。

 

つぶやいているうちに

あら、不思議

ものごとに中途半端だった自分を

目標に達しなかった自分を

ちょっぴりでも

許せるような気持ちが湧いてきませんでしたか。

 

仮面は効力が薄れて悔しがっているかも・・・

 

「自分を許してもいいんだ」と気づくと

初めてホッとした安心感に包まれるのです。

あなただけの心の安全基地に還ったように・・・

 

その安心感にしばらく浸っていると

心のエネルギーが、じわ~っと戻ってくるかのよう。

 

「もうちょっと、やってみようかな」という思いが

いつの間にか湧き上がってくる。

それがエネルギーの湧きだすサインだという。

 

大切なのは、安全、安心という心の基地を味わうこと。

自分を責める気持ちを

少し自分から切り離して脇に置いておきましょう

「ま、いいか」と何度でもつぶやきながら・・・

 

ところで

このやり方では自分から逃げていることになるのではと

危惧される人もいらっしゃることでしょう。

 

それでいいんです。

つらいときには「自分から逃げる」ことが大切。

命を守るためには、体裁なんて構っていられません。

 

「逃げてはダメ」なのではないのです。

逃げる術を学んでおく必要があるのです

 

他人から逃げることは

ある意味、簡単かも知れません。

物理的に逃げれば済むことですから。

 

やっかいなのは、他人よりも「自分自身」。

他人とは距離をとれても

自分自身と距離をとることは無理ですよね。

 

物理的に距離をとることができないのなら

さて、どうすればいい?

その通り。

心理的な距離をとる工夫が必要です

 

心理的距離をとろうとするとき

あなたの足を引っ張るのは

他の誰でもない、あなた自身。

 

あなたがなじんできた仮面は

 「自分にダメだしする自分」とも言えるでしょう。

あなたを責め立てる「内なる批判者」とも。

 

「そんなんじゃダメだ」

「逃げちゃダメだ」

「もっと頑張らなくては」

「あきらめちゃダメだ」と耳元でささやき続けます。

 

この批判者のワナにはまると

延々と、自分いじめが続いてしまうのです。

こんな感じで・・・

 

「自分はダメだ」➡自分を責める

「もっと頑張っているように見える他人と比べる」➡焦る

「周囲から取り残されているのでは」➡不安になる

 

責める、焦る、不安のない人生、それは安心感のある人生。

そういう人生を生きていきたいのなら

次の術を学んでおきましょう。

「ダメ出しして自分を追い込んでくる自分」から

 ○どのように距離をとるか

 ○一時的にでも、どう逃げるか

 

いつも自分自身と闘ってばかりでは

心がエネルギー不足になってしまいます。

 

こころの基地で休むことを覚えましょう。

しつこいようだけれど

魔法の呪文を忘れないで・・・ね。

「ま、いいか」

「やるだけのことはやった」と。

 

 

平安の祈りという短い詩が目にとまりました。

味わってください。

 

神様わたしにお与えください

自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを

変えられるものは変えていく勇気を

そしてふたつのものを見分ける賢さを

 

・・・「人生を半分あきらめて生きる」諸富祥彦著より・・・

 

 

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