腎臓が寿命を決める・・血液の酸素濃度をコントロール

Mascot Illustration Featuring a Healthy Kidney Giving a Thumbs Up

 

「腎臓が寿命を決める」

このタイトル、けっこうショッキングだと思いませんか。

(NHKスペシャル人体シリーズより)

 

とりわけ

私のように50年以上も慢性腎炎歴があると

心理的にはズシリと重く響きます。

 

ところで腎臓の仕事は何でしょうか。

「尿を作っている」という答えが一般的ですよね。

私も番組を見るまでは、その部類でした。

 

ところが

腰の少し上にある握りこぶし大の小さな腎臓が

尿を作っているだけだと思ったら、大間違い!

 

科学の進歩によって

腎臓は人体の司令塔だと分かってきたのだとか。

 

「えっ、脳が司令塔でしょ?

脳が命令して臓器がそれに従っているんじゃないの?」

 

「今はね、脳もあらゆる臓器も対等なんですって。

あらゆる臓器同士が情報のやりとりをしているんだって」

 

「でも腎臓は言葉を話せないのに、どうやって?

「それはね、エポ(EPO)というメッセージ物質をだして

連絡を取り合っているんだって」

 

 

それでは具体的にEPOがどんな働きをするのかを

ご紹介いたしましょう。

 

アメリカ・フラッグスタッフ 標高2100mの高原地帯

日本代表の水泳チームの高地トレーニングの場所

 

泳ぎ直後、血中酸素濃度は80%台

体の中は酸欠状態

「もう、死んじゃうよ~」の声があがります。

 

ところが2週間後には正常に・・・

十分な酸素が行きわたり始めたのです。

いわゆる高地順応といわれるもの。

 

高地にきて体の中に酸素が足りなくなると

すぐに腎臓が反応するのだという。

 

メッセージ物質・EPOの出番です!

伝える内容は「酸素がほしい~」

 

血流にのったEPOは全身へ・・・

いったいどこが受け取るのでしょうか。

 

おや、骨に入りました!

骨には血液が出入りする穴があり

内部の空洞で血液が作られているという。

 

骨の中にEPOが入ってきました

するとどうでしょう。

酸素を運ぶ赤血球の増産が始まります。

 

赤血球が増えると

全身の筋肉に、より多くの酸素が届きます。

持久力が上がります。

 

「すごく大切な試合の前は、やっぱりここに来ます」とは

リオ五輪競泳で金メダルをとった金藤選手の言葉。

 

そのときの酸素濃度は競技人生で最高の値だったとか。

その立役者は他ならぬ腎臓だったのですね。

 

アスリートだけでなく

あなたの日々の生活の中でも

腎臓は、常にEPOを出して

全身の酸素濃度をコントロールしています。

 

腎臓が骨に向けて発するEPO

私たちが生きていくうえで

きわめて重要な役割を果たしていたことを

分かっていただけたでしょうか。

 

私ごとですが

ニュースキャンをしていると

「未病レベルの貧血」の文字に出会うことがあります。

 

「鉄分やビタミンB12や葉酸を摂っているのになぜ?」

と不思議に思っていたのです。

 

慢性腎炎ゆえにEPOを充分に作れないのかもと

謎が解けたような気がしました。

 

 

また

山中先生の言葉が戒めのように心に残りました。

 

「母が慢性腎不全で最近亡くなったのですが

EPOが作れなくなって

重度の貧血状態になったためでした」

 

 

 

 

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