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そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
アロマブレンドは複数の精油を組み合わせることで、単体では得られない豊かな香りと効果を楽しめる素晴らしい方法です。
この記事では、初心者の方でも安心して作れるシーン別・季節別のアロマブレンドレシピをご紹介していきます。さらに、正しい作り方や注意点も詳しくお伝えしていくので、今日からすぐに実践してみてください!
毎日すぐに使える!シーン別アロマブレンドレシピ集

日常生活のさまざまなシーンで活用できるアロマブレンドレシピをご紹介していきます。どれも手に入りやすい精油で作れるので、初心者の方もぜひ挑戦してみてください。
朝の目覚めをスッキリさせるブレンド
一日の始まりを気持ちよくスタートさせたいときにおすすめのブレンドです。
基本レシピ(10滴分)
- レモン:5滴
- ペパーミント:3滴
- ローズマリー:2滴
このブレンドは、柑橘の爽やかさとハーブの清々しさが絶妙に組み合わさっています。ディフューザーで香らせることで、目覚めの良い朝を迎えられるでしょう。
また、ティッシュに2〜3滴垂らして枕元に置くだけでも効果的です。
仕事・勉強に集中したいときのブレンド
集中力を高めたいときには、頭をクリアにしてくれる精油の組み合わせが効果的。
基本レシピ(10滴分)
- ユーカリ:4滴
- レモングラス:3滴
- フランキンセンス:3滴
さらに深い集中状態を求める場合は、バジルを1滴追加してみることをおすすめします。このブレンドは、デスク周りでディフューザーを使用すると効果を実感しやすいでしょう。
1日の疲れを癒すリラックスブレンド
仕事や家事で疲れた体と心を優しく包み込んでくれるブレンドです。
基本レシピ(10滴分)
- ラベンダー:5滴
- ベルガモット:3滴
- イランイラン:2滴
このブレンドは、お風呂上がりの時間帯に香らせるのがベスト。リビングや寝室でゆったりとした時間を過ごすときにぴったりです。
甘すぎる香りが苦手な方は、イランイランを1滴に減らしてスイートオレンジを1滴加えてみてください。
快眠サポートのナイトブレンド
質の良い眠りをサポートしてくれる、夜にぴったりのブレンドレシピ。
基本レシピ(10滴分)
- ラベンダー:4滴
- カモミール・ローマン:3滴
- サンダルウッド:2滴
- マジョラム:1滴
就寝30分前からディフューザーで香らせることで、自然な眠気を促してくれます。枕カバーに直接1滴垂らす方法も効果的ですが、シミになる可能性があるため注意が必要です。
掃除や消臭に役立つ清潔感ブレンド
家の中を清潔に保ちたいときや、気になる臭いを消したいときに活躍するブレンド。
基本レシピ(10滴分)
- ティーツリー:4滴
- レモン:4滴
- ペパーミント:2滴
このブレンドは抗菌効果も期待できるため、掃除の際にスプレー容器に入れて活用することをおすすめします。また、玄関やトイレなどの気になる場所でディフューザーを使用するのも効果的でしょう。
精油の滴数・希釈率の目安早見表

アロマブレンドを作る際に最も重要なのが、適切な滴数と希釈率の把握です。正しい知識を身につけることで、安全で効果的なブレンドが作れるようになります。
5mL/10mL/30mL/100mLごとの滴数
キャリアオイルの量に対する精油の滴数の目安をお伝えしていきます。
濃度1%の場合
- 5mL:1滴
- 10mL:2滴
- 30mL:6滴
- 100mL:20滴
濃度2%の場合
- 5mL:2滴
- 10mL:4滴
- 30mL:12滴
- 100mL:40滴
これらの数値を基準として、肌に直接使用する場合は1%以下、マッサージオイルなどで短時間使用する場合は2%以下を守ることが大切です。
0.5%・1%・2%濃度の計算方法
精油の濃度計算は、以下の簡単な公式で求められます。
基本公式 濃度(%) = 精油の滴数 ÷ キャリアオイルの総滴数 × 100
キャリアオイル1mLは約20滴として計算してみてください。たとえば、10mLのキャリアオイルに2滴の精油を加えた場合、濃度は1%になります。
計算に不安がある方は、市販の希釈計算表を活用することをおすすめします。
ディフューザー使用時の滴数と部屋の広さの目安
ディフューザーで使用する際の精油量は、部屋の広さに合わせて調整が必要です。
部屋の広さ別目安
- 6畳以下:3〜5滴
- 8〜10畳:5〜8滴
- 12〜15畳:8〜12滴
- 20畳以上:12〜15滴
ただし、精油の種類や個人の香りの好みによって調整が必要になります。最初は少なめから始めて、徐々に量を増やしていくことをおすすめします。
必要な道具と正しい作り方・保存方法

アロマブレンドを安全かつ効果的に作るために必要な道具と、正しい手順をご紹介していきます。適切な道具を揃えることで、品質の高いブレンドが作れるようになるでしょう。
最低限そろえるべき道具(遮光瓶・ビーカーなど)
アロマブレンド作りに欠かせない基本的な道具をお伝えします。
必須アイテム
- 遮光瓶(5mL、10mL、30mL各サイズ)
- ビーカー(50mL、100mL)
- ガラス棒またはマドラー
- ラベルシール
- 漏斗(じょうご)
- 計量スプーン
遮光瓶は精油の品質を保つために絶対に必要なアイテムです。プラスチック容器は精油の成分で溶ける可能性があるため、必ずガラス製を選んでみてください。
また、正確な計量のためにデジタル秤があると非常に便利でしょう。
アロマブレンドの作り方ステップ
正しい手順でブレンドを作ることで、香りのバランスが取れた仕上がりになります。
基本的な作り方
- 作業台を清潔にして、必要な道具を揃える
- ビーカーにキャリアオイルを計量して入れる
- 香りのベースとなる精油から順番に加える(ベースノート→ミドルノート→トップノートの順)
- ガラス棒でゆっくりと混ぜる(約30秒間)
- 遮光瓶に移し替える
- ラベルに作成日とレシピを記入して貼付
このとき重要なのは、急がずにゆっくりと作業することです。また、精油を加える際は1滴ずつ慎重に調整していきます。
保存期間と劣化を防ぐポイント
作ったアロマブレンドを長く楽しむために、適切な保存方法を身につけることが大切です。
保存期間の目安
- キャリアオイルとブレンドした場合:3〜6か月
- 精油のみのブレンド:1〜2年
- 芳香浴用(エタノール希釈):6か月〜1年
劣化を防ぐためには、直射日光を避けて冷暗所で保存することが重要になります。また、使用後は必ずキャップをしっかり閉めて、空気との接触を最小限に抑えてみてください。
酸化しやすい柑橘系精油を使用したブレンドは、特に早めに使い切ることをおすすめします。
安全に楽しむための注意点と禁忌リスト

アロマテラピーは自然由来の成分を使用しているとはいえ、使い方を間違えると健康に影響を与える可能性があります。安全に楽しむための重要な注意点をお伝えしていきます。
妊娠中・授乳中に避けたい精油
妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスや体調の変化により、普段よりも精油の影響を受けやすくなっています。
避けるべき精油
- クラリセージ(子宮収縮作用)
- ローズマリー(血圧上昇の可能性)
- ジュニパーベリー(腎臓への刺激)
- セージ(神経毒性のある成分を含有)
- バジル(エストロゲン様作用)
妊娠初期は特に注意が必要で、安全性の確認されていない精油の使用は控えることをおすすめします。心配な場合は、医師や助産師に相談してから使用してみてください。
子ども・高齢者に使用する際の注意
年齢によって精油への感受性が異なるため、使用量や種類に特別な配慮が必要です。
3歳未満の乳幼児
- 精油の直接使用は避ける
- 芳香浴も短時間に留める
- ラベンダーなどマイルドな精油のみ使用
3歳以上の子ども
- 大人の半分以下の濃度で使用
- 刺激の強い精油(ユーカリ、ペパーミントなど)は避ける
- 必ず大人が付き添って使用
高齢者の場合は、薬を服用していることが多いため、精油との相互作用に注意が必要でしょう。
ペットと暮らす家庭での注意点
ペットは人間よりも嗅覚が敏感で、精油の成分を分解する能力が低いため、特別な注意が必要です。
犬への注意点
- ティーツリー、ユーカリは中毒の可能性あり
- 柑橘系精油も皮膚刺激を起こす場合がある
- 芳香浴時はペットが別の部屋に避難できるようにする
猫への注意点
- すべての精油で中毒リスクあり
- 特にティーツリー、ペパーミントは絶対禁止
- 猫がいる部屋での精油使用は控える
ペットの様子に異常が見られた場合は、すぐに獣医師に相談することが重要です。
光毒性や皮膚刺激に関する精油一覧
肌に使用する際は、光毒性や皮膚刺激のリスクを理解しておく必要があります。
光毒性のある精油
- ベルガモット(最も強い)
- グレープフルーツ
- レモン
- オレンジ・ビター
これらの精油を肌に使用した後は、12時間以上直射日光を避けてみてください。
皮膚刺激の強い精油
- シナモン・リーフ
- クローブ・バッド
- オレガノ
- タイム・チモール
敏感肌の方は、使用前に必ずパッチテストを行うことをおすすめします。
手持ちの精油が少なくても大丈夫!代替アロマの組み合わせ辞書

精油を集め始めたばかりの方でも、手持ちの精油で様々な香りを楽しめる代替方法をお伝えしていきます。香りの特徴を理解することで、効果的な代用が可能になるでしょう。
シトラス系の代替例(レモン⇄グレープフルーツ)
柑橘系の精油は互いに代用しやすく、それぞれ異なる特徴を持っています。
レモンの代替候補
- グレープフルーツ:より甘みがあり、苦味も感じられる
- ライム:レモンより鋭く、青っぽい香り
- ユズ:日本らしい優しい柑橘の香り
グレープフルーツの代替候補
- スイートオレンジ:より甘く、温かみのある香り
- ベルガモット:フローラルな要素も含む上品な香り
朝の目覚めブレンドでレモンがない場合は、グレープフルーツで代用してみてください。少し甘みが加わることで、よりマイルドな仕上がりになります。
フローラル系の代替例(ラベンダー⇄クラリセージ)
フローラル系の精油は、それぞれ独特の個性がありますが、リラックス効果という点では共通しています。
ラベンダーの代替候補
- クラリセージ:ナッツのような甘さを含む
- カモミール・ローマン:りんごのような甘い香り
- ゼラニウム:ローズに似た華やかさ
クラリセージの代替候補
- ラベンダー:より一般的で使いやすい
- マージョラム:温かみのあるハーブ調
夜のリラックスブレンドでラベンダーがない場合、クラリセージを使用することで、より深いリラクゼーション効果が期待できるでしょう。
ハーブ系の代替例(ティーツリー⇄ユーカリ)
清涼感のあるハーブ系精油は、抗菌効果も期待できるため、生活に役立つアロマブレンドに欠かせません。
ティーツリーの代替候補
- ユーカリ:よりスッキリとした清涼感
- ラベンサラ:マイルドで使いやすい
- カユプテ:ティーツリーに近い香り
ユーカリの代替候補
- ローズマリー:記憶力向上効果も期待
- ペパーミント:より強い清涼感
掃除用ブレンドでティーツリーがない場合は、ユーカリで代用することができます。ただし、ユーカリの方が香りが強めなので、使用量を調整してみてください。
季節やライフスタイルに合わせたアレンジブレンド集

一年を通して、また生活の変化に合わせて楽しめるアロマブレンドをご紹介していきます。季節感を取り入れることで、より豊かなアロマライフを送れるでしょう。
梅雨の除菌・消臭ブレンド
湿気が多く、カビや雑菌が繁殖しやすい梅雨の時期におすすめのブレンドです。
基本レシピ(10滴分)
- ティーツリー:3滴
- レモン:3滴
- ラベンダー:2滴
- ユーカリ:2滴
このブレンドは、スプレーボトンに水100mLと無水エタノール10mLを入れて作ることをおすすめします。クローゼットや下駄箱など、湿気のこもりやすい場所に使用すると効果的でしょう。
また、ディフューザーで部屋全体に香らせることで、空気の浄化効果も期待できます。
夏のリフレッシュブレンド
暑い夏を爽やかに乗り切るための、清涼感たっぷりのブレンドレシピ。
基本レシピ(10滴分)
- ペパーミント:2滴
- ライム:4滴
- ローズマリー:2滴
- レモングラス:2滴
このブレンドは、朝の身支度時や仕事の合間のリフレッシュタイムに最適です。ハンカチに1滴垂らして持ち歩くことで、外出先でも爽やかな気分を維持できるでしょう。
ただし、ペパーミントは冷却作用が強いため、冷房の効いた室内での使用量は調整してみてください。
秋冬の乾燥対策ブレンド
空気が乾燥する秋冬に、保湿効果も期待できる温かみのあるブレンド。
基本レシピ(10滴分)
- フランキンセンス:3滴
- サンダルウッド:3滴
- ゼラニウム:2滴
- スイートオレンジ:2滴
このブレンドをホホバオイルやスイートアーモンドオイルで希釈すると、肌の保湿ケアにも活用できます。また、加湿器に数滴加えることで、部屋全体の乾燥対策になるでしょう。
冬の夜長にゆったりとした時間を過ごしたいときにもぴったりです。
受験期や集中力アップブレンド
勉強や仕事で高い集中力が必要な時期に役立つ、頭をクリアにしてくれるブレンド。
基本レシピ(10滴分)
- ローズマリー:4滴
- レモン:3滴
- バジル:2滴
- ユーカリ:1滴
このブレンドは、記憶力の向上や集中力の持続効果が期待できるため、試験前の追い込み時期に特におすすめします。デスク周りでディフューザーを使用するか、ティッシュに1〜2滴垂らして机の上に置いてみてください。
ただし、長時間の使用は頭痛の原因になる場合があるため、適度に休憩を取ることが大切です。
まとめ

アロマブレンドは、複数の精油を組み合わせることで、日常生活のさまざまなシーンに合わせた香りと効果を楽しめる素晴らしい方法です。
朝の目覚めから夜の睡眠まで、そして季節の変化に合わせて、あなたの生活をより豊かに彩ってくれるでしょう。
初心者の方は、まず基本的なレシピから始めて、徐々に自分好みの香りを見つけていくことをおすすめします。また、安全に楽しむための注意点を守りながら、適切な道具を使って正しい方法でブレンドを作ってみてください。
手持ちの精油が少なくても、代替方法を活用することで様々な香りを楽しめます。季節やライフスタイルに合わせてアレンジしながら、あなただけの特別なアロマブレンドを見つけていきましょう!





