子ども向けアロマテラピーの安全な使い方|年齢別の使用量・精油の選び方・注意点を解説

「子どもにアロマを使っても大丈夫なのかな……」

そんな疑問を持ちながら、子どもと一緒に香りを楽しみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

アロマテラピーは心地よい香りで暮らしを彩ってくれる一方、子どもは大人よりも体が小さく、香りや成分の影響を受けやすい存在です。

そのため、大人と同じ感覚で使うと、思わぬトラブルにつながるおそれもあります。

結論からお伝えすると、3歳未満は芳香浴のみ、3歳以上でも大人の10分の1程度の量から始めるのが基本。

この記事では、年齢別の取り入れ方や使用量の目安、精油の選び方、やってはいけないことまで詳しくお話ししていきます。

万が一の事故への対処法や、親子で香りを楽しむアイデアもあわせて知れるので、ぜひ最後まで読んでみてください!

子どもにアロマテラピーを使っても大丈夫?年齢別の安全な取り入れ方

結論から言うと、子どもにアロマテラピーを取り入れること自体は可能です。

ただし、年齢や体調に合わせて、使い方を変えることが欠かせません。

実際、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)では、3歳未満の子どもには芳香浴以外の方法を使わないよう案内しています。

では、具体的にどのように取り入れればよいのでしょうか。

ここからは、年齢別の安全な取り入れ方を3つのポイントに分けてお伝えしていきます。

3歳未満の乳幼児は芳香浴以外を避ける

3歳未満の乳幼児にアロマを使う場合は、芳香浴だけにとどめるのが原則となります。

なぜなら、乳幼児は皮膚が薄くデリケートで、体の機能もまだ発達の途中だからです。

例えば、精油を肌に塗るトリートメントや、お風呂に入れるアロマバスは、成分が皮膚に直接触れる方法。

そのため、赤ちゃんの肌には刺激が強すぎる可能性があります。

また、芳香浴であっても、すぐそばで長時間香らせるのは控えたいところです。

部屋の空気を入れ替えながら、ほのかに香る程度にとどめておくと安心でしょう。

このように、3歳未満の子どもには「空間にやさしく香らせる」使い方だけを取り入れてみてください!

3歳以上でも大人と同じ使い方をしない

3歳を過ぎると芳香浴以外の方法も取り入れられますが、大人と同じ使い方をするのは避けるべきでしょう。

というのも、子どもは体重が軽く、大人よりも少ない量で香りや成分の影響を受けやすいためです。

AEAJでも、3歳以上の子どもには成人の使用量の10分の1程度から始め、多くても半分までにとどめるよう案内しています。

つまり、同じ精油でも、子どもに使うときはぐっと量を減らす必要があるということ。

さらに、小学生くらいになると体格も大きくなりますが、それでも大人と同じ量を使ってよいわけではありません。

「3歳を過ぎたからもう大丈夫」と考えず、子ども用の量に調整して取り入れてみてください!

子どもの年齢・体調・香りの好みに合わせて使う

子どもにアロマを使うときは、年齢だけでなく、その日の体調や香りの好みにも目を向けることが重要になります。

なぜなら、同じ年齢でも、肌の敏感さや香りへの感じ方には個人差があるからです。

例えば、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどの持病がある場合は、使用前にかかりつけ医に相談しておくと安心できます。

加えて、風邪気味で体調がすぐれない日や、機嫌が悪い日は無理に使わないという判断も必要でしょう。

香りをかいだときに顔をしかめたり、「くさい」と言ったりしたら、すぐに使用をやめるのがおすすめです。

子どもの様子をよく観察しながら、その子に合ったペースでアロマを取り入れてみてください!

子ども向けアロマテラピーの安全な使い方|芳香浴・肌への使用・入浴の注意点

子どもとアロマを楽しむ方法には、芳香浴や肌への使用、入浴などいくつかの種類があります。

ただし、それぞれに守りたいポイントが異なるので、方法ごとに注意点を押さえておくことが大切です。

ここでは、代表的な使い方ごとの安全なポイントをご紹介していきます。

芳香浴は少量・短時間から始める

子どもと一緒に芳香浴をするなら、少ない量と短い時間から始めるのが基本。

なぜなら、狭い空間や長時間の使用によって香りが強くなりやすく、子どもが気分を悪くするおそれがあるからです。

具体的には、ディフューザーやアロマストーンに精油を1滴だけ垂らし、まずは15〜30分ほど様子を見てみるとよいでしょう。

また、芳香浴の間はときどき窓を開けるなどして、こまめに換気することも大切です。

もし子どもが「頭が痛い」「気持ち悪い」と訴えたら、すぐに使用を中止して部屋の空気を入れ替えましょう。

まずは「ほんのり香るかな」と感じる程度から、少しずつ試してみてください!

ディフューザーは子どもの手が届かない場所に置く

ディフューザーを使う場合は、子どもの手が届かない場所に設置することが欠かせません。

というのも、小さな子どもは興味をひかれたものに触ったり、倒したりしてしまうことがあるためです。

例えば、水を入れる超音波式のディフューザーは、倒れると精油を含んだ水がこぼれて肌や目に触れるおそれがあります。

一方、アロマキャンドルやアロマポットのように火を使う道具は、やけどや火災につながる危険も。

そのため、子どもがいる部屋では、火を使わない電気式を選ぶと安心できます。

さらに、コードに足を引っかけないよう、置き場所だけでなく配線にも気を配っておきたいところです。

子どもの目線で危ない場所がないかを確認し、安全な位置にディフューザーを置いてみてください!

肌に使う場合は必ず希釈して異常がないか確認する

3歳以上の子どもの肌に精油を使うときは、必ず植物油などで薄めてから使いましょう。

なぜなら、精油は植物の成分が凝縮されたもので、原液のままでは皮膚への刺激が強すぎるからです。

また、初めて使う精油は、事前にパッチテストをしておくと安心です。

具体的な方法は、以下のとおり。

・希釈したオイルを腕の内側に少量塗る
・24〜48時間ほど様子を見る
・赤み・かゆみ・発疹などが出たら、すぐに大量の水で洗い流す

なお、パッチテストで問題がなくても、使用中に肌の異常を感じたらすぐに中止する必要があります。

希釈の目安については、次の見出しで詳しくお話ししていきます。

肌に使う場合は「薄める」「試す」の2ステップを、どちらも欠かさず行ってみてください!

アロマバスは精油をお湯に直接垂らさない

子どもとアロマバスを楽しむ場合は、精油をお湯に直接垂らさないようにしましょう。

なぜなら、精油は水に溶けにくく、お湯の表面に浮いた原液が肌に直接触れてしまうおそれがあるからです。

そこで、精油はあらかじめ天然塩や植物油などの基材に混ぜてから、お湯に加えるのがおすすめ。

量は、3歳以上の子どもなら精油1滴を基材とよく混ぜ、浴槽のお湯に溶かす程度で十分です。

ただし、植物油を使った場合は浴槽や床が滑りやすくなるため、転倒にも注意が必要となります。

加えて、入浴中は香りがこもりやすいので、浴室のドアを少し開けて換気しておくのもよい方法でしょう。

ちなみに、3歳未満の子どもにはアロマバスを使わず、芳香浴だけにとどめておきましょう。

ひと手間かけて精油を基材に混ぜてから、親子で香りのお風呂を楽しんでみてください!

子どもにアロマを使うときの量と希釈濃度|大人と同じ使い方はNG?

子どもにアロマを使うとき、多くの方が迷うのが「どのくらいの量なら安全なのか」という点ではないでしょうか。

「少なめに」と言われても、具体的な数字がわからなければ実践しにくいですよね。

そこで、ここでは子どもに使う精油の量と希釈濃度の目安を、数字を交えてお伝えしていきます。

子どもは大人より少ない量から始める

子どもにアロマを使うときは、大人より少ない量から始めることが基本となります。

なぜなら、子どもは体が小さいぶん、同じ量でも香りや成分の影響を強く受けやすいからです。

例えば、大人がちょうどよいと感じる香りの強さでも、子どもにとっては「きつい」と感じられることがあります。

しかも、小さな子どもは気分が悪くなっても、それをうまく言葉で伝えられない場合も。

だからこそ、大人の感覚を基準にせず、「少し物足りないかな」くらいの量から始めるのが安心です。

最初は控えめな量で様子を見て、子どもの反応を確かめながら使ってみてください!

3歳以上でも成人使用量の10分の1程度から始める

3歳以上の子どもに使う場合、精油の量は成人使用量の10分の1程度から始めるのが目安。

というのも、AEAJが3歳以上の子どもについて、成人の10分の1程度から始め、多くても半分までにとどめるよう案内しているためです。

実際の量に置き換えると、以下のようなイメージになります。

・肌に使う場合:大人のボディ用トリートメントオイルは希釈濃度1%以下が目安なので、子どもは0.1%程度から
・0.1%の目安:植物油50mlに精油1滴(精油1滴=約0.05mlで計算)
・芳香浴の場合:精油1滴から始め、部屋の広さや使用時間で強さを調整する

ただし、1滴よりも少ない量に分けるのは難しいため、芳香浴では時間や部屋の広さで調整するのが現実的です。

「成人の10分の1から、多くても半分まで」を合言葉に、慎重に量を決めてみてください!

香りを強く感じるまで精油を増やさない

アロマを使っていて香りが弱いと感じても、強く感じるまで精油を足していくのは控えましょう。

なぜなら、人の鼻は同じ香りをかぎ続けるとにおいに慣れてしまい、実際より弱く感じやすいからです。

例えば、ディフューザーを使い始めて30分ほど経つと、同じ部屋にいる大人は香りを感じにくくなることがあります。

ところが、部屋にはしっかり香りが残っていて、あとから入ってきた子どもには強すぎる場合もあるでしょう。

物足りなさを感じたときは、いったん部屋の外に出てから戻り、改めて香りの強さを確かめてみるのがおすすめです。

「足りないくらいがちょうどいい」と考え、精油を増やしすぎないように意識してみてください!

子どもに使う精油の選び方|注意したい精油と安全確認のポイント

子どもにアロマを使うなら、どの精油を選ぶかも大切なポイントです。

とはいえ、「子どもにはこの精油なら絶対に安全」と言い切れるものはありません。

だからこそ、保護者自身が精油の特徴を知り、安全かどうかを判断できるようになることが重要。

ここでは、子ども向けに精油を選ぶときにチェックしておきたいポイントをお話ししていきます。

「天然・オーガニック=子どもにも安全」とは限らない

「天然」や「オーガニック」と書かれた精油でも、子どもにとって安全だとは限りません。

なぜなら、植物から採れた精油にも、肌への刺激やアレルギーの原因になりうる成分が含まれているからです。

例えば、オーガニック認証が示すのは植物の栽培方法であり、成分そのものの刺激の強さを保証しているわけではありません。

また、日本では精油は医薬品や化粧品ではなく「雑貨」として扱われており、品質の基準もメーカーによってさまざまです。

イメージだけで判断せず、中身をきちんと確かめてから選ぶことを意識してみてください!

精油の成分や注意事項を確認してから選ぶ

子どもに使う精油は、成分や注意事項を確認したうえで選ぶようにしましょう。

というのも、精油の種類によって、含まれる成分や使用上の注意点が大きく異なるためです。

具体的には、購入前に次のような項目をチェックしてみるとよいでしょう。

・学名(植物の正式な名前)
・抽出部位(花・葉・果皮など)
・抽出方法(水蒸気蒸留法・圧搾法など)
・原産国
・製造元や輸入元の情報
・使用上の注意事項

これらが商品ラベルや説明書に記載されているかどうかは、信頼できるメーカーを見分ける手がかりにもなります。

わからないことがあれば、アロマ専門店のスタッフに相談してみるのもひとつの方法です。

情報がしっかり開示されている精油を選び、安心してアロマを楽しんでみてください!

皮膚刺激や光毒性のある精油に注意する

精油の中には皮膚刺激や光毒性をもつものがあるため、子どもに使う際は特に注意しましょう。

なぜなら、こうした精油を肌に使うと、赤みやかぶれなどのトラブルにつながるおそれがあるからです。

光毒性とは、肌に塗った状態で紫外線を浴びると、炎症や色素沈着などを引き起こす性質のこと。

ベルガモットやレモン、グレープフルーツなど、圧搾法で得られる柑橘系の精油の一部が代表例です。

そのため、これらを肌に使った日は直射日光を避けるか、光毒性成分を除去したタイプを選ぶと安心でしょう。

一方、シナモンやクローブ、ペパーミントなどは、肌への刺激を感じやすいとされる精油。

こうした精油は子どもの肌には使わず、芳香浴で少量を香らせる程度にとどめておくのが無難です。

精油ごとの性質を事前に調べ、子どもの肌を守りながら取り入れてみてください!

子どもが嫌がる香りは無理に使わない

どんなに評判のよい精油でも、子どもが嫌がる香りは無理に使わないのが鉄則。

なぜなら、アロマテラピーは本人が「心地よい」と感じてこそ楽しめるもので、苦手な香りはかえってストレスになりかねないからです。

例えば、大人に人気のラベンダーも、「薬っぽい」「苦手」と感じる子どももいるでしょう。

反対に、オレンジ・スイートのような甘く親しみやすい柑橘系の香りは、好む子どもが比較的多い傾向にあります。

香りを選ぶときは、ムエット(試香紙)に精油を1滴つけ、子どもに少し離してかいでもらうのもおすすめです。

子どもの「好き」「嫌い」を尊重しながら、一緒にお気に入りの香りを探してみてください!

子どものアロマでやってはいけないこと|誤飲・原液使用などの注意点

アロマテラピーを安全に楽しむには、絶対に避けるべき使い方を知っておく必要があります。

特に子どもは、大人が予想しない行動をとることも少なくないもの。

ここでは、子どもにアロマを使う際のNG行動と、万が一のときの対処法をお伝えしていきます。

精油の原液を直接肌につけない

精油の原液は、子どもの肌に直接つけてはいけません。

なぜなら、精油は多くの植物成分が高濃度で凝縮されたもので、原液のままでは肌への刺激が非常に強いからです。

例えば、「少しだけなら」と指先で塗っただけでも、赤みやかぶれを起こすケースがあります。

さらに、精油がついた手で目をこすってしまうと、目に強い刺激を与える危険も。

そのため、ボトルを扱ったあとは、子どもに触れる前に大人の手もしっかり洗っておきましょう。

肌に使うときは必ず植物油などで薄めることを、家族全員の約束にしてみてください!

精油を飲ませたり食品・飲み物に混ぜたりしない

子どもに精油を飲ませたり、食べ物や飲み物に混ぜたりするのは絶対にやめましょう。

なぜなら、精油は口から摂取することを前提としたものではなく、少量でも体に悪影響を及ぼすおそれがあるからです。

実際、AEAJでも精油を飲用しないよう注意を呼びかけています。

また、インターネット上では精油の飲用をすすめる情報を見かけることもありますが、子どもに試すのは危険です。

加えて、ボトルをジュースの容器や調味料の近くに置いておくと、誤って口に入るリスクも高まります。

「精油は口に入れず、香りだけを楽しむ」というルールを、子どもにもわかりやすく伝えてみてください!

目・口・鼻などの粘膜付近に使用しない

目や口、鼻の周りといった粘膜の近くには、精油を使わないように注意しましょう。

なぜなら、粘膜は皮膚よりも薄くデリケートで、精油の成分による刺激を受けやすいからです。

例えば、ティッシュに垂らした精油を顔に近づけすぎたり、口元に塗ったりする使い方は子どもには不向き。

また、精油を含むオイルを使ったあとの手で、子どもが目や口に触れないよう気を配ることも大切です。

顔まわりには精油を近づけすぎないことを意識して、安全に取り入れてみてください!

精油は子どもの手が届かない場所に保管する

精油は、必ず子どもの手が届かない場所に保管しましょう。

なぜなら、精油のボトルは小さくて持ちやすく、子どもがおもちゃと間違えて触ったり、口に入れたりする危険があるからです。

具体的には、次のようなポイントを意識して保管するのがおすすめです。

・高い棚や鍵つきの引き出しにしまう
・使い終わったらすぐにキャップをしっかり閉める
・直射日光や高温を避け、冷暗所に置く
・ほかの容器に移し替えず、購入時の遮光瓶のまま保管する

なお、多くの精油ボトルには一度に大量に出ないよう中栓がついていますが、子どもが振れば中身は出てしまいます。

「使ったらすぐ片づける」を習慣にし、子どもが精油に触れない環境を整えてみてください!

誤飲・目に入った・肌に異常が出たときの対処法

万が一のトラブルが起きたときは、慌てずに正しく対処することが何より大切になります。

というのも、状況に応じた適切な処置をとることで、被害を最小限に抑えられる可能性があるためです。

状況ごとの主な対処法をまとめると、以下のようになります。

【精油を誤飲した場合】
・無理に吐かせない
・意識があれば口の中を水ですすがせる
・精油のボトルを持って、すぐに医療機関を受診する

【精油が目に入った場合】
・目をこすらない
・すぐに大量のきれいな流水で十分に洗い流す
・洗い流したあと、眼科を受診する

【肌に異常が出た場合】
・すぐに使用を中止する
・大量の水で洗い流す
・赤みやかゆみが引かないときは、皮膚科を受診する

特に誤飲の場合、吐かせると精油が気管に入り、肺に炎症を起こすおそれがあるため注意が必要です。

さらに、意識がない、けいれんしている、呼吸が苦しそうといった場合は、迷わず119番に通報しましょう。

また、受診すべきか判断に迷ったときは、以下の相談窓口を利用するのも有効な手段。

・日本中毒情報センター「中毒110番」大阪:072-727-2499(24時間対応)
・日本中毒情報センター「中毒110番」つくば:029-852-9999(24時間対応)
・子ども医療電話相談:#8000

いざというときに慌てないよう、対処法と相談先をあらかじめ家族で共有しておくことをおすすめします!

子どもとアロマを楽しむおすすめの活用シーン|寝室・勉強時間・日常生活への取り入れ方

安全な使い方を押さえたら、次は日常の中でアロマを楽しんでみるのもおすすめです。

子どもと一緒に香りを味わう時間は、親子のコミュニケーションを深めるきっかけにもなります。

ここでは、子どもとアロマを楽しめる具体的な活用シーンをご紹介していきます。

就寝前は穏やかに香らせてリラックスタイムに取り入れる

寝る前のひとときに、アロマをほのかに香らせてリラックスした雰囲気をつくってみてはいかがでしょうか。

なぜなら、お気に入りの香りに包まれることで、寝る前の時間を親子でゆったりと過ごしやすくなるからです。

例えば、ラベンダーやオレンジ・スイートなど、子どもが好む穏やかな香りを選ぶとよいでしょう。

ただし、ディフューザーを一晩中つけっぱなしにするのは避け、就寝前の15〜30分程度で止めるのが安心です。

また、絵本の読み聞かせと組み合わせれば、「この香りがしたらおやすみの時間」という習慣づくりにもつながります。

眠りにつく前の時間を、やさしい香りとともに親子で楽しんでみてください!

勉強や読書の時間は子ども自身に好きな香りを選んでもらう

勉強や読書の時間にアロマを取り入れるなら、子ども自身に好きな香りを選んでもらうのがポイント。

なぜなら、自分で選んだ香りのほうが心地よく感じやすく、机に向かう時間を前向きに楽しむきっかけになるからです。

例えば、レモンのようなすっきり系、オレンジ・スイートのような甘い系など、タイプの違う精油をいくつか用意しておくとよいでしょう。

そのうえで、子どもに「今日はどれにする?」と選ばせると、気分を切り替える小さな習慣になります。

ただし、香りが強すぎるとかえって気が散ってしまうため、芳香浴は少量にとどめておくことが大切です。

子どもの「この香りがいい!」という気持ちを尊重し、勉強や読書の時間に取り入れてみてください!

親子で香りを楽しむ「香育」に取り入れる

香育とは、香りを通して子どもの感性を育み、植物や自然への興味を広げる取り組みのこと。

AEAJでも、子どもたちが香りを通じて自然や環境について学ぶ「香育」の普及に取り組んでいます。

家庭で取り入れるなら、みかんの皮をむいたときの匂いを親子でかいでみたり、ハーブを育てて葉の香りを比べたりするのも立派な香育。

さらに、精油のラベルを見ながら「どこの国で、どんな植物から採れたのかな?」と一緒に調べてみれば、自然と学びも広がるでしょう。

香りを「使う」だけでなく、「知る」「感じる」楽しさも、親子で味わってみてください!

家族で使う場合は最も年齢の低い子どもに合わせる

きょうだいがいる家庭で芳香浴をする場合は、最も年齢の低い子どもに合わせて精油の量や使い方を決めるようにしましょう。

なぜなら、同じ部屋でアロマを焚けば、年下の子も上の子と同じ空気の中で過ごすことになるからです。

例えば、5歳の兄と1歳の妹がいる場合は、下の子に合わせて「芳香浴のみ・ごく少量」にするのが基本。

また、妊娠中の方や高齢の方、ペットがいる場合も同様に配慮が必要です。

加えて、上の子だけにアロマを楽しませたいときは、下の子がいない部屋を選ぶなど、空間を分ける工夫も有効。

家族みんなが心地よく過ごせるよう、一番小さな子を基準にアロマを取り入れてみてください!

まとめ

子どもにアロマテラピーを取り入れることは、正しい使い方を守れば十分に可能です。

ただし、3歳未満は芳香浴のみにとどめ、3歳以上でも成人使用量の10分の1程度から始めて、多くても半分までにするのが基本。

さらに、肌に使うときは必ず希釈してパッチテストを行い、原液の使用や飲用は絶対に避けましょう。

この記事でお伝えしたポイントを振り返ると、次のとおりです。

・3歳未満は芳香浴のみ、3歳以上も大人と同じ使い方はしない
・精油の量は成人の10分の1程度から、多くても半分まで
・肌に使うときは植物油などで希釈し、パッチテストを行う
・原液を肌につける、飲ませる、粘膜付近に使うのはNG
・精油は子どもの手が届かない場所に保管する
・事故が起きたときの対処法と相談先を家族で共有しておく

アロマは、使い方さえ間違えなければ、親子の時間をより豊かにしてくれる存在です。

とはいえ、初めから完璧を目指す必要はありません。

まずは1滴の芳香浴から始めて、子どもの表情や反応を見ながら、家族に合った楽しみ方を少しずつ見つけていくことをおすすめします。

子どもの「いい香り!」という笑顔を大切に、安全で心地よいアロマ時間を楽しんでみてください!